
アタマジラミはどうやってうつる?どうやって退治する?
子どもがアタマジラミをもらって来てしまった!
どうやって対処したらいいの?
という疑問にお答えします。
本記事には、子どもがアタマジラミをもらって来てしまった時にするべき基本的な対処法と、我が家の体験例が書かれています。
ちなみに、この記事を書いている私は、13歳、9歳、5歳、3児の母です。
先日、子育て13年目にして初めて、5歳の長男が「アタマジラミ」を園でもらって来てしまいました。
お恥ずかしながら、アタマジラミについては「そういうのがあるんだ」という程度しか今まで知らず😓
次女の時にも他のお友達がかかったことはあったのですが、次女にはうつらなかったので、詳しくは知らないままでした。
そして、心のどこかで「うちには関係ないもの」と思ってしまっていました。
それなのに、長男が感染したものだから、そのショックと言ったら!
かなりダメージ大でした。
今回は、園でアタマジラミの発症がありました、という貼り紙がされていたので、まあ、大丈夫だろうけど、一応見ておくかなと思って長男の髪を見てみたところ、
「ん?なんか白いちっちゃい粒みたいなのがある…これはもしや?!」

慌てて園に電話して、状況を伝えたところ、
「たぶん、アタマジラミですね…」とのこと。
ここからうちのアタマジラミ駆除が始まりました。
初めてアタマジラミに遭遇した母が学んだ、アタマジラミ への基本的な対処法と心構えをお伝えします。
本記事の内容
- アタマジラミとは
- アタマジラミ対処法
- アタマジラミ騒動で学んだこと
■アタマジラミとは

人に寄生するシラミは3種類。
子どもの間で流行するのは、「アタマジラミ」。
今回、我が家の息子が感染したのも、このアタマジラミです。
種類 | アタマジラミ | ケジラミ | コロモジラミ |
大きさ | 2〜4ミリ | 1〜2ミリ | 2〜4ミリ |
感染する場所 | 頭髪 | 陰毛・体毛 | 衣類 |
感染経路 | 髪と髪の接触 | 性行為 | 体の接触・衣類 |
目ではっきり見える大きさです。
(この目で見てしまったので)
まず、アタマジラミを発見した時に、とにかく「シラミ」というイメージが「汚い」「不潔」ということから、「うちの子にアタマジラミがいるなんて!」というショックが大きかったです。
少なくとも私はかなり精神的ダメージを食らいました。
そして、「なんで?」「誰から?」「うちの園、衛生管理大丈夫?」と湧き上がる疑問とイライラ。
でも、実は、アタマジラミは不潔だから発生するものではなく、単純に髪と髪の接触によって感染するもの。
アタマジラミは、おもに髪の毛の接触によって感染するため、子供たちが体や頭を寄せて遊ぶ場所、たとえば幼稚園、保育園、小学校の低学年などの集団で発生します。集団の場で感染して、家で兄弟・姉妹に感染することもあります。
ダンヘルスケア株式会社 「お母さんのためのシラミ講座」
不潔だからといって、アタマジラミに感染するのではありません。感染が小学校低学年の児童や幼稚園児、保育園児に多く見られるのは、頭や体を寄せ合って遊ぶ機会が多いためです。だれでも感染する可能性があり、毎日洗髪していてもうつされないとはかぎりません。
ダンヘルスケア株式会社 「お母さんのためのシラミ講座」
しかし、こうした「不潔で発生するものではない」ということを知らないことによって、受けるショックが倍増してしまいます。
そもそもなぜアタマジラミが流行するのか
- もともと日本にはシラミが多かった
- 1945年以降:有機塩素系の強力な殺虫剤(DDT)の大量散布によってほぼいなくなった
- 1970年代:DDTの有害性が分かり、販売禁止になった
- 1970年代:DDT禁止と同時期に、海外交流が盛んになって再度シラミが日本に持ち込まれた
- 1990年代以降:シラミを知らない世代が増えて、早期発見が遅れ、感染が拡大
参考:ダンヘルスケア株式会社 お母さんのためのシラミ講座
これらの情報を調べつつ、薬局へ必要アイテムを買いに走りました。
《アタマジラミに関する重要ポイント》
- 不潔で発生するものではない
- 小さい子なら、一年中いつでも発生する可能性がある
- 早期発見が大事
■アタマジラミ対処法
①必要なもの


- スミスリンシャンプー
- ニットピッカーコーム
子どもの頭にアタマジラミの成虫や卵を発見したら、まず用意するのは、この二つです。
ただ、スミスリンシャンプーはすぐに手に入りますが、ニットピッカーコームは店頭で売っていません。
そこでAmazonで発注。
Amazonのレビューもたくさんついている商品で、「これは神!」と絶賛されていたので迷わず購入。
早く届くことを祈りながら待ちました。
そして翌々日くらいに到着。
確かにこのコームは優れもの!
取りにくい・見えにくい卵もしっかり取れます!
感染してしまってからではなくても、普段から注意するためにも、ニットピッカーコームは持っていたほうがいいなと、今回思いました。
②駆除の手順

- スミスリンシャンプーで子どもの頭・髪を洗う
- ドライヤーで乾かす
- ニットピッカーコームで髪を梳いて残っている成虫・卵を取り除く
これを、1週間から10日の間、3日に1度ずつ(2日おきに)、3〜4回、卵がなくなるまで繰り返します。
うちの長男の場合、最初にシャンプーで洗って、これでまず一安心かなと、ドライヤーで髪を乾かしていました。
すると、まだ死んでいなかったと思われる成虫が2匹ほど、ドライヤーの熱で炙り出されて、ヨロヨロと出て来たのです。
それを見て、またぎゃー😱
慌てて、もう一度シャンプーをしました。
でも、もう一度シャンプーするのが正しい対処法ではなかったと思います。
なぜなら、スミスリンシャンプーは、人体に安全とはいえ、殺虫成分がはいったものだから。
普通のシャンプーではなく、「駆除医薬品」なので、1日に1回という使用量を守らないといけません。
正しくは、コームでとかして取り除くこと。
でも、とにかく早く駆除してあげたい!と焦って2度目シャンプーをしてしまった次第です。
初日2回してしまったシャンプーで成虫は完全にいなくなって、残っている卵の駆除のために、毎日コームで髪を梳いて、2日おきにシャンプー、というサイクルを10日ほど繰り返しました。
うちの場合、比較的発見するのが早かったのか、シャンプー2回目くらいで、だいたい卵はなくなりました。
それでも、まだ卵や、卵のカスみたいなものが、ちょこちょこ残っていて、ニットピッカーコームで梳かして取り除くという作業を根気強くするしかありませんでした。
ちなみに、子どもの肌に、なるべく化学薬品を使いたくないという場合は、こういうシャンプーもあります。
③髪以外への対処
髪の毛についている卵退治と同時に、寝具類についた成虫や卵の駆除が必要です。
・シーツや枕カバーなど頭が触れていたものの洗濯

《洗濯の仕方》
- 60度以上のお湯に5分以上浸ける
- 洗濯機で洗う
- 乾燥機で乾燥もしくはアイロンをかける
シラミも卵も洗濯だけでは死滅しないので、熱湯消毒や乾燥機での乾燥が必要です。
我が家は、主人と私と長男が布団を並べて寝ていたので、3人分のシーツ、枕カバーなどをまず洗濯。
別室で寝ている長女、次女たちのも念のため洗いました。
あとは、タオルなどをいつもよりも別々にするようにして、接触しないようにしました。
60度以上のお湯につけるのは、バスタブで。

うちはお風呂の給湯で75度まで温度をあげられましたが、時間がかかるので、大きなお鍋にお湯を沸かしてジャーッと追加しつつ消毒しました。
でも、大きな毛布もバスタブに浸してしまい、大後悔。
水を吸った毛布の重いこと、重いこと。
洗濯機に入れるのに一苦労でした。
大きい毛布などはコインランドリーで洗濯・乾燥する方がいいです。

また、自宅に乾燥機がない場合もコインランドリーへ。
5人分の寝具を毎日洗濯するのは、ほんと大変でした。
数日間、ほぼずっと洗濯・乾燥で洗濯機を回しっぱなし。
いっそコインランドリーで全部まとめてやる方が良かったかもしれませんが、何とか乗り切ったという感じです。
この洗濯が大変ですが、がんばりどころです。
・布団、ソファなど洗濯できないもの

- シラミ・ダニ退治スプレー
- 粘着テープでコロコロ
布団そのものにもシラミがついているのか、ビクビクしながら何度も見ましたが、うちでは見つかりませんでした。
成虫は目で見てわかる大きさなので、もしいた場合や落ちた卵を取り除くために、粘着テープのコロコロでくまなくコロコロ。
根気強くやるしかありません。
他にも購入したのがこちら。
布団、まくら、ソファなどに使いました。
どの程度効果があったのかわかりませんが、ソファなど頭がくっつく場所は意外に多いので、できる限りの駆除対策。
ちなみに、アタマジラミは人から離れると吸血できなくて2、3日で死んでしまいます。
だから、スプレーで駆除する以外に、ぬいぐるみなどであれば、2週間ほど袋に入れて密閉しておくと、成虫も、卵からかえった幼虫も吸血できないので死滅→掃除→駆除完了という方法をとることもできます。
・掃除機をこまめにかける

最後に、掃除機をこまめにかけること。
ハウスダストのアレルギーがあったりすると、シラミや卵が落ちてダストになってしまうので、要注意です。
あとは、掃除機の吸口に、卵などがついたままの場合もあるそうなので、最後に掃除機の吸口も忘れずに掃除。
この作業が10日ほど重点的に続く感じです。
もともと、寝具の洗濯や掃除は比較的こまめにしていた方だと思いますが、シラミ騒動の間はかなりやりました。
■アタマジラミ騒動で学んだこと
・正しい知識が必要

上にも書きましたが、アタマジラミの卵を発見した時は本当にショックでした。
台湾生活ではゴキブリに神経を尖らせて暮らしていましたが、アタマジラミの方がショックが大きかったのには、自分でもびっくり。
おそらく、台湾のゴキブリは国的に(?)多いし、どこの家でも出るので仕方がないと思っていたのだと思います。
でも、アタマジラミの方は、「こんなにちゃんと洗髪や掃除をしているのに!」と、自分に対して落ち度を責めるような気持ちと、周り(お友達や園)に対しては「うつされた!」というような気持ちになって、ショック倍増だったのではないかと思います。
アタマジラミのことを色々と調べて、実際に我が家でも駆除をして、そんなにショックを受けるようなものではなく、よくあることで、正しい知識と段取りが必要なだけとわかって、ようやく冷静にとらえられるようになりました。
いくら自分は偏見や差別意識はないと思っていても、知らないことで偏見を持ってしまっていることがあるのではないかと反省。
アタマジラミを通して、一つ母として経験値を積めたと思います。
・過信せず、日頃から頭髪のチェック

今回はこれでいったん駆除できたと思いますが、園やスイミングなど、またいつでも、アタマジラミに感染する可能性はあります。
もしまたどこかでもらってきてしまっても早期発見できるように、そして我が子が他の子にうつさないためにも、各家庭で子どもの頭髪をチェックしてあげることが大事。
お風呂タイム、歯磨きの時、絵本を読む時、抱っこする時など、忙しい毎日の中で、子どもと触れ合える時間は意外と少ないものです。
子どもたちがだんだん大きくなって来た今、子どもとの時間が貴重であることを感じます。
これから、子どもと触れ合う時間にもう一つ、頭髪チェックを意識していこうと思います。
■まとめ
本記事では、子どもがアタマジラミをもらって来てしまった時にするべき基本的な対処法と、我が家の体験例をご紹介しました。
◆アタマジラミとは
- 人に寄生するシラミの一種
- 不潔で発生するものではない
- 小さい子なら、一年中いつでも発生する可能性がある
- 早期発見が大事
◆アタマジラミ対処法
①必要なもの
- スミスリンシャンプー
- ニットピッカーコーム
②駆除の手順
- スミスリンシャンプーで子どもの頭・髪を洗う
- ドライヤーで乾かす
- ニットピッカーコームで髪を梳いて、残っている成虫・卵を取り除く
③髪以外への対処
- シーツや枕カバーなど頭が触れていたものの洗濯→大変だけどがんばって!
- 60度以上のお湯に5分以上浸ける
- 洗濯機で洗う
- 乾燥機で乾燥もしくはアイロンをかける
- 布団、ソファなど洗濯できないものには、シラミ・ダニ退治スプレー
- 掃除機をこまめにかける
◆アタマジラミ騒動で学んだこと
- 正しい知識が必要
- 過信せず、日頃から頭髪のチェック
すでにアタマジラミ経験ありのママからしたら、そんなに大騒ぎするほどのことではないかしれませんが、初めてだと多かれ少なかれびっくりするのではないかと思います。
もし、1人目の子どもで、やっとのことで保育園に預けて職場復してすぐに、アタマジラミをもらって来たら…私だったらとてもショックを受けていたと思います。
しかも、保育園だとママ友とのやり取りも園によってばらつきがあるので、お友達にも聞けなかったりします。
今はこうやってネットで情報があるので、この記事が少しでも他のご家庭のお役に立てばいいなと思って書かせていただきました。
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