
モンテッソーリ教育に興味がある
モンテッソーリの園に子どもを通わせたいけど迷っている
という方に、我が家のモンテッソーリ園経験から感じた、いいモンテッソーリ園に共通すること、モンテッソーリの園に通うメリット、デメリットなどをお伝えします。

我が家の長女、次女、長男は、それぞれ違うモンテッソーリの園に通いました。
一つの園の経験だけではないので、体験談として比較しながらお伝えできることがあるかなと思います。
■本記事の内容
- 我が家の簡単な紹介
- 長女が通った保育園(茨城)
- 次女が通った幼稚園(東京)
- 長男が通った幼稚園(台湾・台北)
- いいモンテッソーリ園に共通すること
- モンテッソーリの園に通うメリット
- モンテッソーリの園に通うデメリット
- モンテッソーリの園じゃなくても
- 親子ともに納得できる園選びのために
我が家の簡単な紹介
現在、夫44歳、私42歳、長女13歳(中1)、次女9歳(小3)、長男5歳(年中)の五人家族です。
仕事の関係で、茨城→神戸→東京→台北→神戸と、引っ越し履歴が若干多いのが特徴。
そのため、子どもたちは三人ばらばらの園を経験することになりました。
ちなみに、引っ越したタイミングによって、子どもたちはモンテッソーリ園以外の園に通っていたこともあります。
長女が通ったモンテッソーリ保育園(茨城)

我が家の中で、一番長くモンテッソーリ教育の園に通ったのは長女です。
年少から小学校に上がるまでの3年間をモンテッソーリの保育園で過ごしました。

茨城県にある小さな認可外保育園でしたが、モンテッソーリ教育の園としては✨最高✨でした。
理由としては、
- 先代の園長先生が、日本のモンテッソーリ教育の草分け期から熱心に取り組んでいる方だった
- 先代の園長先生の意志をついで任されている主任の先生が、非常に素晴らしい徳のある方→ご自身のお子さんが障害を持ってらっしゃることから、モンテッソーリ教育についての理解も深く、障害児教育の知見もあって、経験豊かなベテランだった
- もともとモンテッソーリ教育について知らなかった若い先生も、熱心に学んでらっしゃった
- 少人数の園だった(これは園の経営としては意図されているわけではなかったかもしれませんが、結果として保育・教育上は目の行き届く人数で、保護者としてはとてもよかった)
ということ。

保育園だったので、生活の場でもあり、その中で自然な形でモンテッソーリ教育が取り入れられていて、バランスがよかったです。
次女が通ったモンテッソーリ幼稚園(東京)

キリスト教系の園で、モンテッソーリ教育を園の教育方針として取り入れている幼稚園でした。
もともと、モンテッソーリ教育の提唱者であるマリア・モンテッソーリ自身がクリスチャンであり、キリスト教系の園でモンテッソーリ教育を謳っているところは多くあります。
次女が通っていた園もその一つ。
キリスト教の信仰教育(お礼拝など)が中心にあって、「神様がお創りになった子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、豊かな成長を得られる保育」を目指した結果、モンテッソーリ教育の考え方・方法を実践しているという感じでした。
モンテッソーリ教育は、海外の幼稚園、小学校などではもっと一般的に行われているので、キリスト教系の園だと自然な流れで取り入れられているのだと思います。


長女の時に比べると、1クラスあたりの園児の数は多かったのですが、先生たちが一人一人に目を配ってくださっている様子を感じました。

自分でできた!という達成感、満足感を感じていた様子を覚えています。
長男が通ったモンテッソーリ幼稚園(台湾・台北)

一番異色なのが、末っ子。
実は、我が家は2016年から3年間、台湾・台北に住んでいました。
モンテッソーリ教育については、もともと、長女を出産する前に知って、いい考え方だと思っていました。
そして、上二人がモンテッソーリの園に通ってよかったので、できれば長男も通えたらと思い、台北のモンテッソーリ幼稚園を探して入園。
台湾でもモンテッソーリ教育は人気なので、「モンテッソーリ」と名前の付いている幼稚園はたくさんあります。
長男が通っていたのは、台湾の中でも、一番古くからモンテッソーリ教育に取り組んでいる園の一つでした。

保護者向けの勉強会なども頻繁に開いていて、家庭と園両方で、モンテッソーリ教育の考え方をしっかり共有していこうという姿勢でした。
台湾人のパパ・ママも、みんな熱心で、関心が高かったです。
国が違うので、もちろん文化面の違いなどはありますが、モンテッソーリ教育が大事にしている考え方は、全世界共通して子どものためのものなんだと実感しました。

いいモンテッソーリ園の共通点

ありがたいことに、結果として三人とも、とてもいいモンテッソーリの園に恵まれたと思います。
3つの園に通って感じた共通点としては、
- モンテッソーリ教育に深い理解と、強い思いを持っている先生がいる
- 全体として、先生たちのレベルが高い(=教育者として常に学び、成長しようとしている姿勢がある)
- 親に対しても成長を求める姿勢がある
- 昔からモンテッソーリ教育をしている老舗の保育園・幼稚園
という事です。
特に、強い思いを持ってモンテッソーリ教育に取り組んでいる先生がいること、そして長年取り組んできていることは、教育理念が一貫しているということです。
強い思いというのは、押し付けるという意味ではありません。
マリア・モンテッソーリが目指した教育を深く理解し、子どものために実践しようと強く思っているという意味です。
その結果、他の先生たちも、人として素晴らしい先生が多かったように思います。
モンテッソーリ教育には特徴的な教具があるので、教具などに目がむきがちですが、何よりも大事なのは、大人のあり方です。
だから、いいモンテッソーリの園には、いい先生がいます。
当たり前のことなのですが、ここが一番大事な点だと、我が家の経験から自信を持って言えます。
モンテッソーリの園に通うメリット

「いいモンテッソーリ園に共通すること」と重なりますが、他の一般的な園と比べて、モンテッソーリの園に通うメリットを挙げると、
全体として先生のレベルが高い
ということです。
レベルが高いというのは、人として素晴らしいという意味。
モンテッソーリ教育は、教育の方法も含めて、先生自身が勉強し続けないとできません。
もちろん、保育園・幼稚園の先生は常に子どものことを学ぶのがあたり前ではないかと思いますが、残念ながら全ての園、先生がそうとは限りません。
モンテッソーリ教育は、大人が子どもを理解するために、子どもから学び続けることに、その真髄があります。
だから、モンテッソーリ教育について理解が深い先生ほど、子どもから学ぶという姿勢があり、結果として、先生として、人として素晴らしい人が多いのかなと思いました。
少なくとも、うちの子たちが通った園以外でも、私が知っているモンテッソーリの園の先生は、尊敬できる方ばかりです。
モンテッソーリの園に通うデメリット

では、反対に、モンテッソーリの園に通うデメリットはなんでしょうか。
- 園によって先生の質にばらつきがあること
- 金額が高いことが多い
この二つが大きな点だと思います。
モンテッソーリの園を見学したり、実際通っていても、「なんか違う」と感じる方もいると思います。
それは、ひとえに先生によってモンテッソーリ教育の理解の深さに、ばらつきがあるからだと思います。
表面的にしか理解していないと、「形」にこだわって、子どものためのモンテッソーリ教育になりません。
そこが、「なんか違う」と感じる場合の原因です。
だから、先生がどんな方なのか、子どもたちの様子はどんな感じか、自分の目で見て確認するしかありません。
もし、直感で、「なんか違う」と思うなら、通わないという選択肢も全然ありです。
ママの直感は当たっていることが多いと思います。
モンテッソーリ教育は、最近また注目されているので、園の数も増えています。
でも、モンテッソーリの園と看板を掲げているからといって、全部がいいとは限らない、という「冷めた目で見極める」ことも大事です。

もう一つのデメリットは金銭面。
2019年から幼児教育の無償化が始まったので、また違うかもしれませんが、モンテッソーリの園は比較的高いことが多いです。
モンテッソーリ教師の養成には、時間もお金もかかります。
結果としてその分が保育料に反映されます。
我が家も、通える範囲、無理のない範囲で可能な限り、という選び方をしていました。

ちなみに、よく掲示板などで見かける「モンテッソーリ園のデメリット」として、
協調性が身につかない
集団行動の経験が積めなさそう
「お仕事」ばかりで子どもらしくない、楽しくなさそう
といったことが書かれていたりします。
でも、これはモンテッソーリ教育のことを本当に理解して書かれているのかな?と感じます。
あるいは、その園が、「なんか違う」園だったのではないかなと思います。
だから、やっぱり自分の目で見て確認してみることが大切です。
モンテッソーリの園じゃなくても

我が家では三人ともモンテッソーリ教育の園も、他の園も経験しました。
正直、イマイチだった園もあります。
実は、長女は年少で入った認可園が、あまりにも合わなかったため、2ヶ月でやめて、モンテッソーリの認可外園に転園したという経緯があります。
反対に、モンテッソーリと謳っていなくても、モンテッソーリの精神と共通する姿勢で保育をされている園にも通えました。
だから、モンテッソーリの園でなければいけないとは思っていません。
そして、モンテッソーリの園というのも、千差万別です。
可能な限り探しつつ、通えるモンテッソーリ園がなくても、子どものためにいい園を選ぶ、そんな柔軟性が大事です。
親子ともに納得できる園選びのために

私は、モンテッソーリ教育に出会って、子どもを持つ親として、いい考え方を知ることができてよかったと思っています。
今、この子はどういう成長段階なのか、どのように関わってあげたら一番いいのかなど、子どもを見る「軸」が、モンテッソーリ教育でわかったからです。
この視点があれば、モンテッソーリの園を選ぶ時も、モンテッソーリではない園にする時にも、役に立ちます。
その意味で、モンテッソーリ教育に興味を持ったら、ネットの情報だけではなく、自分自身が少しずつでもいいからモンテッソーリ教育について書かれた本などで理解を深めていくことが大事だと思います。
最初はマンガでもOK!
本以外にも、モンテッソーリ教育について知る方法はたくさんあります。
なかなか全体像がつかめず、誤解されがちなモンテッソーリ教育ですが、本来は全ての子どもたちのための考え方であり、大人の心得。
モンテッソーリ教育について知っておくと、日常の子育てにも、園選びにも、自分の中で判断基準ができます。
まとめ

本記事では、我が家の子どもたちが、それぞれ違うモンテッソーリの園に通った経験から感じた、いいモンテッソーリの園に共通すること、モンテッソーリの園に通うメリット、デメリットなどをご紹介しました。
- 私&我が家の簡単な紹介
- 長女が通った保育園(茨城)
- 次女が通った幼稚園(東京)
- 長男が通った幼稚園(台湾・台北)
- いいモンテッソーリ園に共通すること
- モンテッソーリの園に通うメリット
- モンテッソーリの園に通うデメリット
- モンテッソーリと謳っていなくても
- 親子ともに納得できる園選びのために
モンテッソーリ教育のことを知りたいと思っている方や、モンテッソーリの園に興味がある方の参考になれば幸いです。
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