
夫が駐在員として赴任。家族で台湾(台北)に住んでいる。
子どもの夏休み、ずっと日本に帰っているわけにもいかない。
旅行に行ったとしても、夫が取れる休みを考えると1週間程度。
長期休みの間、子どもが退屈しないためにも、何かいい習い事やイベントはないかしら?
という疑問にお答えします。
台湾での駐在生活、夏休みに子どもが楽しく過ごせるのは重要なポイント。
休みの日に、子どもに「つまんない〜」と言われるのは、ママもストレスですよね。
せっかく海外生活しているのだから、地元のサマープログラムに挑戦してみるのはいかがでしょうか?
我が家は、2016年から3年間家族で台北に住んでいました。
夏休みなどの長期休み中、台湾国内の小旅行や、日本へ一時帰国することもありましたが、基本はずっと台北で過ごしていました。
我が家の子ども達が参加してよかった、台北でのサマープログラムをご紹介します。
■本記事の内容
✔︎日本人も参加できる!地元のサマープログラム
①國立台北護理健康大學 北護水療中心の夏季水泳教室
②台北市立大學 進修推廣處 天母校區のSummer Campプログラム
✔︎「勉強」ではなく、いろんな活動を通して、外国語を聞く・話す!
共働きが多い台湾では、夏休み中も、子どもたちが「安親班」という学童のようなところに通います。
また、大学付属のセンターや、各地域のスポーツセンターが、夏休み中、子ども向けにいろいろなプログラムを開講していて、台湾の子たちは、そういうプログラムにも参加したりしています。
そういったサマープログラムは、一般に開講されているものなので、日本人も簡単に参加することができます。
我が家の子どもたちは、台北・天母地区にある、2カ所の大学附属施設でサマープログラムに参加していました。
・日本人も参加できる!地元のサマープログラム
①國立台北護理健康大學 北護水療中心の夏季水泳教室
(National Taipei University of Nursing and Health Sciences SPA Center)

バスに乗っていて、道沿いに「あれ?ここってスイミングスクールっぽい?」と、たまたま見つけたのが、この「國立台北護理健康大學 北護水療中心」。
行ってみると、普段も、市民に解放されているプールで、水泳教室もありました。
夏休みは、日本でもよくあるように、1週間単位で受講できるプログラムになっています。

グループレッスン、マンツーマンレッスン、土曜日クラス、シルバー対象クラス、幼稚園児対象クラスなど、たくさんのコースがあります。
「密集班」と書いてあるのが、グループレッスンのことです。
うちの子たちも、台湾の子たちに混ざって、グループレッスンに参加していました。

年齢と、初日にコーチが様子を見ながらレベルチェックをして、グループ分けされます。
1グループ、だいたい10人前後。
レッスンの様子は、日本と同じ感じですが、コーチはみんな台湾人なので、もちろん全部中国語。
でも、中国語が分からない外国人がいる場合は、コーチも英語を混ぜたりして、ちょっとでも子どもたちが分かるようにがんばってくれます。
最初は、コーチが何を言っているかわからなかった娘たちも、なんとかついていっていました。
日本と違って面白かったのは、準備体操のときにかかる音楽が、「クラブか?!」というようなダンスミュージックだったり、妖怪体操(!)だったこと(゚ω゚)
この辺は、日本と違います笑
5日間の最終日には、到達度テストがあるのですが、これはかなり厳しくテストされていました。
プールサイドの上からも、プールの中からも、複数のコーチが、一人ひとりの子の泳ぎ方をチェック。
うちの長女は、平泳ぎの足ができていない、ということで何回も合格できず。
でも、そのおかげか、最終的には台湾でバタフライまで一通りできるようになって帰ってきました。
コーチも、若いお兄さん、お姉さんたちばかりで、うちの子たちも、仲良くしてもらって楽しく通えましたよ。
夏休みの間、とにかく暑いので、プールはうってつけ。
結局、3週間も通った年もありました😅
【北護水療中心 夏休み水泳教室の基本情報】
- ✅申し込みは現地の受付カウンターで直接行う。
- ✅受講料の支払いは現金のみ
- ✅申し込み時に顔写真1枚持参→受講証に貼る用。でも、なくても特に問題はない。
- ✅1週間単位で開講(月〜金の5日間で1クール)
- ✅受講料:1クール1500元(5,400円くらい)
- ✅4クール(4週間分)まとめて申し込むと、割引価格になって、5500元(500元お得)。
- ✅きょうだいで申し込む場合、2人で2クールずつ申し込んでも、4クールというカウントにしてくれて割引価格になる。
- ✅早期割引あり
【その他の情報】
- ✅水着、水泳帽、ゴーグルは自分のものを持参
- ✅幼児クラスに参加している場合、親が一人付き添いでプールサイドに入ることができる(入場料はかからない)。
- ✅小学生クラス参加の子どもの場合、親がプールサイドに入る時は、70元の付き添い入場料が必要。親自身も、フリーになっているコースで自由に泳いで構いません(普通は座って子どもの様子を見ていますが)。
- ✅夏休み期間中は、プールの2階フロアが見学スペースになっていて、2階で見ている分には付き添い入場料はかかりません。
- ✅7月2週目から7月末の期間の午前中クラスは、かなり混んでいるので、早めに申し込まないと満席で入れない。
住所:台北市北投區石牌路二段135號
②台北市立大學 進修推廣處 天母校區のSummer Camp
天母地区には、台北市立大学天母キャンパスがあって、その辺り一帯が、大学施設であると同時に、市民も自由に利用できる大きな運動公園になっています。
ユニバーシアードの試合が行われるような体育館や、屋内プール、陸上競技用のトラック、テニスコートなどもあります。
2017年のユニバーシアード夏季大会は、台北で開催されたので、私たちも、バスケットボールやテニスの試合などを見にいきました✌️
子ども用のアスレチックや砂場なども充実しているので、普段からよく遊びに行っている場所でした。

この台北市立大学が夏休み中に開講しているのが、「サマーキャンプ」。
いわゆる屋外でテントを張って寝泊りする「キャンプ」ではなくて、夏期特別活動プログラムみたいな感じのものです。
ちなみに、台湾は1月、2月あたりが、旧正月で学校も長期休みがあるので、「ウインターキャンプ」もあります。
反対に、日本人学校は日本と同じく「春休み」がありますが、台湾の学校は3月、4月に春休みはないので、「スプリングキャンプ」はありません。

ここの特徴は、いろんな種類のプログラムがあること。

⬆️とっても細かいので、簡単に訳してみました⬇️
中国語・ピンインでの読み方・日本語の順番になっています(もし間違いがあったらすみません🙇♀️)。
【スポーツ系】
- 游泳 you yong:スイミング
- 攀岩 pan yan :ボルダリング
- 西洋拳劍 xi yang quan jian:フェンシング
- 網球 wang qiu :テニス
- 羽毛球 yu mao qiu :バドミントン
- 籃球 lan qiu :バスケットボール
- 排球 pai qiu :バレーボール
- 桌球 zhuo qiu :卓球
- 保齡球 bao ling qiu :ボーリング
- 高爾夫 gao er fu :ゴルフ
- 足球 zu qiu:サッカー
- 直排輪 zhi pai lun :インラインスケート
- 花式蛇板 hua shi she ban:ジェイボード
- 舞蹈 wu dao :ダンス
- 拳擊 quan ji:ボクシング
- Hip Hop街舞 :ヒップホップ
- 體操 ti cao:体操教室
【創作・習い事系】
- 紙藝創作 zhi yi chuang zuo :紙工作教室
- 創意黏土 chuang yi nian tu :創作粘土教室
- 圍棋 wei qi :将棋教室
- 動力樂高創意模型 dong li le gao chuang yi mo xing :レゴ教室(「樂高」がレゴの意味)
- 歌唱 ge chang :合唱クラス
- 一手美字 yi shou mei zi :習字(硬筆)教室
- 烏克麗麗 wu ke li li:ウクレレ教室
など。
これだけのラインナップは、なかなか充実していますよね😲
比較してみるために、うちの子たちは、ここのスイミングにも一度通ってみましたが、國立台北護理健康大學 北護水療中心の方が、お気に入りでした。
スイミング以外では、次女がボルダリングに参加。

こんな本格的なボルダリング設備があるんです。
子どもの背丈からすると、かなりの高さ。
でも、それぞれの力量に合わせて、コーチが助けてくれるので安心です。

1時間半ボルダリングすると、結構クタクタ。
かなりやりがいがあります。
開講しているプログラムは、種類がたくさんなので、日本だとなかなか体験できないようなスポーツを試してみてもいいですね。
わたし的には、フェンシングとかやってみたらいいのになーと思っていたのですが、うちの子は興味を示さず😭
テニスやプール、バスケットボールなどは、夏休みだけではなく、普段のクラスも開講しているので、夏休みに体験して、その後、引き続き習うこともできます。
最終日には、立派な修了証書もくれるので、夏休みの思い出としてもグッド✌️

【台北市立大学のサマーキャンプ基本情報】
- ✅1回1時間半のプログラム
- ✅5レッスン(1週間)で1クール。
- ✅1クール単位で申し込み可
- ✅時間帯:午前or午後(プールなどの人気種目は、1日に何コースもある)
- ✅料金:1クール2000元から4000元(一番高いのはゴルフ。他はだいたい2000元が多い)
- ✅対象年齢:3歳〜5歳、4歳〜6歳、6歳〜12歳、9歳〜12歳など、種目によって異なる
- ✅申し込みは、ネットもしくは現地オフィスにて受付。
- ✅現地に行って直接申し込みする場合は、臺北市立大學天母校區行政大樓の1階にオフィスがあります。
- ✅料金の支払いは、コンビニ払いの用紙が渡されるので、コンビニで支払って、その控えを受付オフィスに持っていきます。
- ✅テニスやジェイボードなど、道具が必要な競技は、自分の道具(ヘルメットなども)を持参のこと。
住所:台北市士林區忠誠路二段207巷3號
・「勉強」ではなく、いろんな活動を通して、外国語を聞く・話す!

長い夏休みを、なんとかいろんなイベントを作って充実させよう、というのが最初の魂胆でしたが、地元のプログラムに参加してみて、いい経験になりました。
⭕️スポーツは、言葉がくわしく分からないうちでも、身ぶり手ぶりも使ってコミュニケーションをするので、外国語の環境に入っていきやすい。
⭕️運動の場合、耳に入ってくる言葉は命令文が多い
➡️会話が単純。コーチが話している内容全部は分からなくても、動きがセットなので、だんだん一つひとつの単語が聞き取れてくる。
こんな点が良かったなと感じました。
うちは、参加したのがスポーツばかりでしたが、工作などの習い事系も、作品を作ったり楽しそうなので、行けたら良かったなと思います。
反対にデメリットとしては、
▲地元のプログラムなので、先輩ママに教えてもらったりしないと最初はわかりにくい
▲申し込み時など、中国語でやりとりする場面が増えるので、ママとしてはがんばりどころ。どうしても不安な場合は、中国語のできるお友達と行く。
▲初めての場合、きょうだいや、お友達と一緒の方が、子どもも馴染みやすいかも。
中国語の問題はありますが、本記事でご紹介した情報を知っていたら、手続きなどそんなに複雑なことはないので、何とかなります!
ちなみに、台北市立大学のサマーキャンプは、天母在住の日本人にもわりと知られているので、参加している日本人学校の子もぽろぽろ見かけますよ。
トータルとして、夏休みの午前中、だらだら過ごさずに、何かスポーツをするという生活リズムができて、なかなかいいチョイスでした。
というわけで、うちの子どもたちは、こういったプログラムに参加して、台北での暑い夏休みを楽しく過ごしておりました。
台北にいらっしゃる方、台北に転勤になったという方、お子さんの夏休みの過ごし方に迷ったら、ぜひ地元のサマープログラムをお試しください⭐️